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ベニー・グッドマンのレコード

1948年にアメリカ、コロムビア・レコードが
LPレコードを開発しました。
翌1949年にはアメリカ、ビクターが
ドーナッツ盤を開発しています。

 日本で初めてLPが発売されたのは1951年です。
本格的な発売がはじまったのは
1954年からです。
日本コロムビアが1953年から発売を始めた
30cmLPのPL-5000シリーズの第1回発売、
PL-5001は「ベニー・グッドマン・トリオ」。
つまりベニー・グッドマンは日本では
映画「ベニー・グッドマン物語」が公開される前から
よく知られたアーティストだったのです。

 1954年からはシングル盤も発売がはじまりました。
17cm45回転盤は、最初は片面2曲入りが主流でした。
このスタイルのレコードはEP盤と呼ばれます。
EP盤とシングル盤は違います。
シングル盤は、その名の通り、
片面1曲入りのレコードです。
ドーナッツ盤とも言いますが、
EP盤もドーナッツ盤と同じ形状です。

 日本コロムビアから発売されたEP盤、
EM-1シリーズの第1回発売、EM-1は、
これもベニー・グッドマンの「アンディサイデット」でした。
演奏時間が長いので片面1曲です。
ベニー・グッドマンのEP盤は
EM-12、EM-56、EM-85の3枚が
1955年までに発売されました。
1956年には1月新譜として6曲入りの
EM-92「ベニー・グッドマンの黄金時代その1」、
5曲入りのEM-93「ベニー・グッドマンの黄金時代その2」、
「シング・シング・シング」をAB面に収録した
EM-94「ベニー・グッドマンの黄金時代その3」、
カーネギー・ホール・コンサートのライヴ盤からの
EM-100「ベニー・グッドマンの黄金時代その4」、
「レッツ・ダンス」、「あなたの想い出」、
「スリップ・F・ディスク」、「グッドバイ」を収めた
EM-101が発売される人気。
これは映画の公開前の盛り上がりというところです。
さらに翌2月新譜として
EM-95「ベニー・グッドマン・コムボ傑作集」も
発売されています。以上はすべてコロムビアです。

 キャリアの長いベニー・グッドマンの録音は
コロムビアだけではありません。
ビクターにもあります。日本ビクターも
1954年からEP盤の発売を初めています。
EP-1011、EP-1057の他、
オムニバスEP盤も何種類かを
1955年までに発売しています。
またこちらも1956年1月新譜として
2種類のEP盤も出しています。

 さらに新発足したキャピトル・レコードも
最新技術による高音質の録音で、
ベニー・グッドマンのLP、EPを発売しました。
これは映画の公開に合わせた企画でした。
その上、映画のサウンド・トラック盤も発売されるなど、
「ベニー・グッドマン物語」に関わる
レコード合戦は準備完了でした。
by musicsfukuoka | 2006-01-27 14:54 | オールディーズ
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