正しい音源を使って

 昔のヒット・ソングを紹介する音楽番組などで、
懐かしいですねといいながら、
何年も後に再録音された音源などが
流れることがありますが、
このような場面に出会うと
興ざめしてしまいます。
演奏者と曲目が同じならいいというのは、
あまりにも安易な考えと思います。
同じ「味ご飯」でもチャーハンもあれば、
炊き込みご飯もある、寿司もあります。
これらを同じとみるようなものです。

 昔のことは実体験がなければ
知らないのが当たり前です。
しかし、昔のことをテーマに音楽番組を作るなら、
せめて慎重に音源や、
関係事柄を調査してからに
すべきだと思います。

当然、放送局といえども
音源がすべて揃っているわけではありません。
昔はあったでしょうが、
廃盤処理をしてしまっているかも知れません。
そのような場合は、
録音違いのものを使用せざるを得ません。
そんな時には事情を説明して
当時のヒット・ヴァージョンではないことを
断るくらいの丁寧さが必要ではないでしょうか。

 かく言う私も、
昔の音楽には特別に大きな興味があり、
よく番組を作ったりしますが、
昔のことをすべて知っているわけではありません。
しかし、出来うる限り調べて紹介するようにしています。

 調べるたびに思うことは、
アメリカのデータなどに比べると、
レーベルやレコード番号など、
基本的なデータすら残されていないのが実情です。

 現在日本で最も良く知られていると思われる
業界誌「オリコン」でさえ、
レーベルなどは記されていません。
発売会社名は記されていますが、
同じ会社でいろいろのレーベルを持ち、
一つの演奏者がレーベルを変えて、
録音を残している場合もあります。

 今後、音楽が配信の時代になると、
ますます、ヒットしたヴァージョンに関するデータ、
記録が曖昧になることが予測されます。
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by musicsfukuoka | 2006-01-21 17:06 | オールディーズ
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